フィラメントが欠けてしまって印刷に失敗する場合、どうすればいいのか
3Dプリンターはドライブギアでフィラメントをつかみ、別のベアリングと挟んでフィラメントを押し出します。
ドライブギアには、どちらの方向に回転するかに応じてフィラメントに食い込み、それを前方または後方に押し出すことができる鋭い歯があります。
フィラメントを正常に押し出すことができない状態でドライブギアが回転し続けていると、フィラメントが削り取られてしまいます。
これがプリンターで発生している場合は、通常、ドライブギアにフィラメントの削りカスがたくさん見えます。
また、エクストルーダーモーターは回転しているが、フィラメントがエクストルーダー本体に引き込まれていない場合もあるかもしれません。
この問題を解決する最も簡単な方法を以下に説明します。
引き込み速度の設定
最初に確認しなければならないことは、エクストルーダの引き込み設定です。
引き込み速度が速すぎる場合、エクストルーダーに過度の負担がかかり、フィラメントが追いつくのに苦労します。
簡単なテストとして、問題が解決するか確認するために、引き込み速度を50%下げてみてください。
それで改善されるのであれば、この引き込みに関する設定が原因と分かります。
ノズルの温度を上げる
引き込み速度の設定をしてもまだ、フィラメントが欠けてしまう場合は、フィラメントが押し出されやすいように、ノズルの温度を5-10度上げてみてください。
FlashPrintでのスライス時に[プリンター]タブの[ヘッド温度]から調整できます。
印刷速度が速すぎる
ノズルの温度を上げた後でもフィラメントが欠けてしまっている場合、次に行うべきことは印刷速度を遅くすることです。
印刷速度を遅くすることによって、フィラメントを押し出すのに時間がかかり、モーターはそれほど速く回転する必要がなくなります。
モーターのを遅く回転させることは、この問題を解決するための手段の1つです。
たとえば、元々60mm/sで印刷していた場合、50%減らしてフィラメントの欠けがなくなるかどうかを確認します。
FlashPrintでのスライス時に[一般的な]タブの[樹脂を押し出し中の速度]から調整できます。
ノズル詰まりを点検する
温度を上げて印刷速度を落としてもフィラメントの欠けが続く場合は、ノズルが部分的に詰まっている可能性があります。
この問題の解決方法については、「ノズルが詰まってフィラメントが出てこない」セクションを参照してください。