モデルが割れたり破損したりして印刷できない場合、どうすればいいのか
3Dプリントは、モデルを1層ずつ印刷することによって形を作っていきます。
連続する各レイヤーは、その前に印刷されたレイヤーのさらに上に印刷され、最終的にはこれで目的の3D形状が形成されます。
ただし、最後の方の層をしっかりと強くくっつくようにするには、各層がその下の層と適切に結合する必要があります。
層が十分に結合していない場合、最後の方の層は割れたり破損したりする可能性があります。
これらの症状が出てしまった場合、以下の方法で改善して下さい。
レイヤー高さが高すぎる
ノズルの先端には0.4mm径の穴が開いています。
この小さな穴からフィラメントが押し出され、モデルを造形します。
しかし、この小さい穴のノズルは、どのレイヤー高さが使用されるかについていくつかの制限を生じます。
新しいフィラメントの層を別のレイヤーの上に印刷するときは、2つの層が結合するように、新しい層がその下の層に押し付けられていることを確認する必要があります。
一般的に、レイヤーの高さがノズルの直径より20%小さいとくっつきやすいです。
0.4mmのノズルの場合、レイヤーの高さが0.32mmを超えると、フィラメントの各レイヤーがその下のレイヤーに正しく接着できなくなる場合が出てきます。
モデルが分離して、レイヤーがくっついていないことに気づいたら、最初に確認するべきことは、ノズルのサイズと比較したレイヤーの高さです。
レイヤーの高さを減らして、レイヤーの結合がうまくいくかを確認します。
FlashPrintでのスライス時に[一般的な]タブの[積層ピッチ]から調整できます。
印刷温度が低すぎる
温度の高いフィラメントは、温度の低いフィラメントよりもはるかに接着しやすいです。
レイヤーがくっつかずにモデルが分離していて、レイヤーの高さが大きすぎるわけでもなければ、より高い温度で印刷すると改善するかもしれません。
たとえば、190℃でABSフィラメントを印刷しようとすると、モデルのレイヤーが簡単にはがれてしまいます。
ABSで強く引っ付かせるためには、通常220〜235℃程度で印刷する必要があります。
接着力が向上するかどうかを確認するために、5-10度ほど温度を上げてみてください。
FlashPrintでのスライス時に[プリンター]タブの[ヘッド温度]から調整できます。